ダメなネイティブ講師
ネイティブに、ごまかされるな
やばいネイティブ講師って、多いんですよ。
自分で外国人に日本語を教えてみるとわかるんですが、
『自分の母国語を教えるのって、難しい』んです。
なんで?話せるのに?と思うかもしれませんよね。
じゃあ、
『私が行く』と、『私は行く』の違いを説明できますか?
難しいですよね?(笑)
そうなんですよ。ネイティブって、感覚で、話してるんです。
理屈をつけて、説明するのは、非常に難しい。
そりゃ、なんとか言えますよ、
「『私が行く』というのは、他の人ではなくて、
私が行く、という感じ。『私は行く』というのは、
他の人は関係なしに・・・」
とか。
↑これ、今、私が思いつきで考えた説明です。
ちょっとなんか、説得力があるっぽいですよね(笑)。
でも、これって、他の状況でも、当てはまるんでしょうか?
言い切っちゃっていいんでしょうか?
こうなってくると、わかりますよね。
ちゃんと文法書を読んでないのに、
感覚的に説明してしまうことの怖さが。
いっぱい、いるんですよ!
感覚的に、説明しちゃう、ネイティブ講師が。
ちゃんと文法を勉強した、ネイティブ講師に習いましょう。
しかも、さらに言うと、
ネイティブが『国語』として勉強する文法と、
外国人が勉強する文法と、別なんです。
みなさん、中学校で日本語の文法やりましたよね。
『形容動詞』って、でてきましたよね。
あれ、外国人が勉強するときは、『な形容詞』と
呼んだりするんですよ。
正確に言うと、日本語文法の中の『形容詞』と
英語文法の中の『形容詞』って、指しているものが
ズレているんですよ。知ってました?
ま、細かい話は、これくらいにして(笑)。
ということなので、ネイティブ講師というのは、
最低、文法を勉強したことがある人、そして、
理想を言えば、外国人に教えるための文法を
勉強している人。
それが、理想のネイティブ講師なんですね。
英語では、そういう分野を、
こう呼んだりします。
TEFL: teaching English as a foreign language
(外国語としての英語の教え方)
TESOL: teaching english as a second language
(第二言語としての英語の教え方)
あなたの先生が、これを勉強したことがあるんだったら、
ラッキーですよ。
日本語でも、「日本語教師能力試験」というのがあります。
結構むずかしい試験です。
考えてみたら当然ですよね。
何通りも組み合わせのある言葉を教えるんですから。
いい加減な人に教わったら、たまったもんじゃないです。